Xtal OSC with Cmos-BTL Copy right 2023 Ja2kai
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CMOSを使った水晶発振回路ユニットの試作
水晶発振回路モジュールは手軽に安定した信号を得られますが、精密な周波数設定が必要な場合に周波数の微調整ができません。
(周波数の微調整ができる12.8MHzのモジュールもありますが他の周波数のものは入手できません。)
そこで、水晶振動子と周波数微調整用トリマを外付けするタイプの水晶発振回路モジュールを作ってみました。
これを試作する前にピアスCBとかピアスBEの水晶発振回路を作ってみましたが、出力の同調回路をいじると発振周波数が動いてしまいます。
では、コルピッツ型水晶発振回路はどうかというと、これはしっかりとしたバッファがないと負荷によって周波数が変動します。
結局、C-MOSを使った発振回路が一番簡単で安定していることから、C-MOSのTC7W04FUを使って一般的な水晶発振モジュールと同じ回路で作ってみました。
一般的な水晶発振モジュールと異なる点は、水晶振動子と周波数微調整トリマが外付けになっていることです。こうすることで水晶振動子さえあれば簡単に必要な周波数の信号源を得ることができますし周波数の微調整もできます。
なお、必要な周波数を得るということではE社のプログラマブル発振器もありますが、PLLを使っているため用途によっては信号純度に不満がありますし、周波数の微調整はできません。
回路図です。
基板の様子です。
動作チェック
作成して動作チェックを行うと、なんのカットアンドトライもしないですんなりと動作しました。(発振周波数を合わせきれないときはC1を増減してください。)
普通なら、ここでああでもないこうでもないとグダグダ書くところですが、すんなり過ぎて書くことがありません。2個作りましたが再現性はよいです。
スペアナで信号近傍を観測した様子です。スパンは10kHzです。出力は+10dbmくらいです。
出力が大きく、また主信号近傍は非常に綺麗です。
オシロスコープで波形を観測するとCmos-Xtal発信回路特有の正弦波がクリップしたような波形です。これも問題ないでしょう。
このような波形は偶数次高調波をあまり含まないので出力から2倍の周波数を得るには特別な工夫が必要です。
次に、このモジュールの出力に330Ωを介してLCの同調回路を接続して2次側の波形を観測してみました。
C-MOS発振回路の出力をBTL接続してタンク回路を付けたときには共振回路を構成できずに失敗しましたが、330Ωを介したことが良かった何とかそれらしい動作はしています。
このときコイルは1次側10T、2次側3T×2としコンデンサは330PFで8.388MHzに同調しました。2次側出力は2.9V(P-P)程度得られました。
制作上の注意点
このモジュールは便利です。オススメです。14ピンソケットがあれば水晶振動子、トリマ、電源を繋ぐだけで安定して動作します。
回路図中、水晶振動子とトリマは外付けなので、14ピンソケットの8-10間に水晶振動子、10-GND間にトリマを配線します。これらは親基板上に配置してもよいですし、この発振モジュールに直接載せて問題ありません。
その他のピンは、1-7の各ピンはGND、9はNC、11,13はGND、12は出力、14は電源の5Vです。
電源を逆接続すると一瞬でデバイスが壊れます。ご注意ください。(ICの取替えは不可能ではありませんが大変です。)